2017.07.31
『飛騨産業』って聞いたことありますか?
もしくは『キツツキのマーク』と『HIDA』というロゴは見たことある方もいるのでは???
飛騨産業は、岐阜県高山市に本社を置く創業97年の家具の会社。
そこに22年もの間、愛され続けている椅子があるんです。
1995年の発表以来、長年ベストセラーとなっている銘品です。
木のぬくもりが溢れる【CRESCENT クレセント】のアームチェア。
今回はその理由をご紹介していきたいと思います♪
LABOTTOを訪れるお客様がクレセントに座って必ずビックリされること・・・
「座面が板だとは思えないほど気持ちいい!」
「アームがスベスベでずっと触ってられる♡」
「フィットする感じ!」
こう感じるのには、チェアにほどこされた加工に理由があるんです!
座面が凹んでいるのがわかりますか?
これは【座ぐり加工】といって、座板をお尻の形にフィットするように削る加工。
座ぐり加工のイスは他メーカーでもありますが、HIDAでは職人がひとつひとつ丹念に手作業で磨きあげます。これが繊細で難しい作業!
さらに座る面には、座った時に滑らないよう【ノンスリップ加工】までされています。
実は、HIDAでは【おしりのデータ】を集めているそう!!
LABOTTOのお客様もビックリする吸い付くようなフィット感と柔らかく感じる座り心地は、人の手による細やかな加工技術やデータによって作られていたんですね。
布張りのイスにも負けないくらい長時間座っていられる理由がちょっとわかってきましたか?
クレセントチェアはアームの先端が平たく丸みのある形で、斜め下へ向いています。
手のひらにおさまるサイズがちょうどよく、木肌はどこを触ってもスベスベで優しい触り心地。
癒やし効果は抜群です!!!
また、つかみやすい形なので立ち上がったりする動作もスムーズに行えますよ。
クレセントはアームまでの高さが645mmと少し低めで体重をかける際にもラクなんです。
一般的にダイニングテーブルは700mmの高さが多いため、アーム付きのチェアでもテーブルにおさまりやすいという利点も♪
脚が外に向かって広がっていることでグラつきが少なく安定感もバッチリ!!
ヨイショっと体重をかけても大丈夫です◎
ちなみに・・・
アームの部分は背板にフィンガージョイントという方法で接合されているんです。
【フィンガージョイント】とは
画像のギザギザのように、木材の端を掌状に切削して相互にはめ込んで接着する方法。
ギザギザの接合部分が指のように見えるのでこう呼ばれているんですね♪
『箱物(はこもの)家具』と『脚物(あしもの)家具って』聞いたことありませんか???
箱物家具⇒タンスや食器棚、本棚などの”箱”のカタチをした家具
脚物家具⇒テーブルやデスク、イスなど”脚”のある家具
と大雑把にですが分けられ、家具の会社は箱物家具からスタートすることが多いといわれているんですが…HIDAは、脚物家具から始まった会社!
飛騨高山に西洋の『曲げ木』の技術が伝えられたのがHIDAの歴史のスタートなんです。
クレセントのアームチェアのポイントが、この『曲げ木』の技術。
背板の柔らかい曲線は、座った時に包み込まれるような安心感を与えてくれるんです!
接ぎ木するのではなく、1本の木材を曲げて作る製法を「曲げ木」と呼びます。
え?曲げたら折れるんじゃないの?と思いますよね・・・
実は水分を多く含ませた木材は、熱を加えると柔らかくなり乾燥している時よりも簡単に曲げることができるんです!
熱と水分で柔らかくなった木材を、油圧プレス機で曲げてから乾燥させているんですよ。
曲げ木は、いちから削りだす作り方よりも木材を無駄にしません。
自然な木目と、製品の強度を強く保てるのも大きなメリット。
背板の曲木部分を上からよーく見てみると、端の方は少し薄くて中心にかけてふっくら!
高い曲げ木の技術+角度や厚さといった細やかなデザインも最高の座り心地がうまれる理由です♪
木材をしっかりと組み立てる時、釘やネジを使うイメージありませんか??
クレセントは、最後に座板を固定する以外に釘やネジは使っていません。”ホゾ組み”にすることで、長く家具を愛用できるようにしているんです!
ホゾ組みとは・・・
いわゆる大量生産のダボ構造の家具は、接着剤の効果が薄れるとダボがぬけやすかったり、家具のグラつきが出る事があります。
「ホゾ組み」の場合は、壊れた部分を補修して組み直すことも可能です。
少しでも長く愛用してもらいたい!というHIDAの思いが、ホゾ組みや他の手間のかかる加工に繋がっているんですね♪
こどもが小さい頃に貼ったシールを残したまま塗装してほしい!なんて依頼もあるそう(^^)
ご紹介しているクレセントも、お手入れや修理をしながら使っていくことで、親から子、さらには子から孫へ・・・と引き継いでいくこともできますよ!
いかがでしたか?
色々な場面で当たり前のように座っているダイニングチェア。
きっとダイニングテーブルをメイン、もしくは先に選ばれる多いかもしれませんね。
住む人がライフスタイルに合わせて様々な使い方をするダイニング。
だからこそ!!!
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店長がLABOTTOのこと、くわしくまとめてくれました。
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